コトノハ紡ぎ
□オレンジ色の世界
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放課後の教室。
君といたその空間。
現実ではないかのように優しく、輝いて見えていたその時は
確かにあった夢の時間。
終わると分かっていたこの時間が
あぁ、どうしてこの瞬間に世界は滅びてしまわないのかとそんなことばかり考えて純粋に時間を止められたらと願った。
君が例え他の誰かを好きでも
この一瞬の時だけは私のものになればいい。
夕日のオレンジに包まれたこの教室の中
その中には二人しかいなかったと
綺麗なこの1ページにこの綺麗な記憶を
いつか笑ってページをめくるれる栞になるように。
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