02/20の日記

02:51
大げさだけど(幸+リョ)
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大げさだけど



「幸村さん!」

「あれ…越前君…?」

眩しさに目を細めて見上げると。

視線の先にはリョーマが立っていて、俺を見下ろしていた。

「何でこんなところで寝てるんスか」

「君こそ、ここで何をしているんだい?」

「俺は…さっきそこで真田さんたちに会って、幸村さんの事探してたから、起こしに来たんス」

「それ答えになってないんじゃ?」

「なっ…だってあの人たち焦っててかわいそうだったから」

「別に自分で起きられたけど」

上半身を起こして、草を払った。



「ふふっ…冗談、どうもありがとう」

「幸村さんって…」

「…何だい?」

「いや、なんでもないっス」

そう言って隣に腰掛けた。

太陽の光を気持ち良さそうに浴びるリョーマは何だか綺麗で妖艶で…。

恐怖でも何でも、この少年の頭の中が少しの間でも俺で埋め尽くされれば良い。

こんな事あの時は考えなかっただろうな、なんて少し全国大会を思い出してみた。



「そう…それにしても、何で俺の居場所が分かったんだい?」

「…さぁ?たまたま見かけただけっスけど」

「ふーん、じゃあその手に持っているものも、たまたま買っただけって事かい?」

小さい箱を指差してクスりと笑った。

「あっ…」

「それとも女の子からの贈り物かな?」

「本当…起こさなきゃ良かったっス」

「そんなの無駄だよ、君が俺の近くに来たらすぐに分かってしまうからね」

「それは魔力っていうやつじゃ…」

「何か言ったかい?」

「何も言ってないっスよ」

魔力でも良いけど、好意から言ってるんだから。

愛の力って方が合ってると思わないかい?

(END)

まおう を しょうかん した ▼

試験嫌過ぎて書きました。
無理矢理少しだけバレンタイン要素を。

全力でごめんなさい。
次は是非真っ白な幸村さんで。

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