二人でひとつ!

□第7話
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了平「“極限必勝!!!” これが明日の体育祭での我々A組のスローガンだ!!」



「「「「「オオオオオッ!!」」」」」




本日は体育祭の前日、ここ講義室では笹川了平率いるA組が、明日の本番に向けて熱い会議を行っていた。




獄寺「うぜーっスよね、あのボクシング野郎」



トキ「確かに。せっかく夏の暑さが和らいできたと思ったのに…… どうにかなんないかな、あの熱血男」



ツナ「んなっΣ」




…どうやらこの辺りはあまり笹川了平の熱血に感化されてはいないようだ。



むしろ獄寺とトキの発言に、ツナは冷や汗モノだった。




ツナ「(ちょっ…獄寺君!トキ! 京子ちゃんに聞こえちゃうよ!!)」



獄寺「フツーにしゃべれっての、ったく」



山本「まーまー」



ゼン「姉さんもそういう言い方良くないよ」




山本とゼンに諌められて大人しくなった二人。



どうやら京子にも聞こえていなかったようで、ツナはホッと一息つく。




了平「今年も組の勝敗を握るのはやはり棒倒しだ」



獄寺「ボータオシ?」



ゼン「…って何だろう??」



トキ「棒ってアレじゃない? ホラ、道の端に建ってる灰色のヤツ。アレを倒してくればいいんだよ、きっと」



ゼン「ああ、アレか!」



ツナ「(それって電信柱の事ー!?)」




棒倒しを知らない3人に、ツナはいったいどういう競技なのかを説明する。



けして電信柱を倒す競技でない事も。




ゼン「そっか、そういう競技なんだ」



ツナ「うん。ま、どうせ1年は腕力のある2・3年の引き立て役だよ」



了平「例年組の代表を棒倒しの“総大将”にするならわしだ。
だがオレは辞退する!!!



「「「「え゙っ!!?」」」」




突然の了平の発言で、A組一同に一気に動揺が広がる。



そしてその意外な理由とは……、




了平「オレは大将であるより兵士として戦いたいんだー!!」



「「「「((((単なるわがままだー!!))))」」」」





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