二人でひとつ!

□第1話
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ある日、並盛中1年A組の教室は何故か朝から賑わっていた。




そして、その様子を教室の外から見て気付いた少年がポソリと呟く。




ツナ「どうしたんだろう… 何かあったのかな」



リボーン「今日は転校生が来るらしいぞ、それも二人もだ」



ツナ「リボーン!」



少年の名前は沢田綱吉。



そしていきなり登場したリボーンという人物は、少年の家庭教師だ。


……赤ん坊だが。




ツナ「何でここにいるんだよ! あれほど学校に来るなって言ってるだろ!」



リボーン「オレはツナの家庭教師だ。こうしてお前を近くで見守ってても普通だろ」



ツナ「おかしいよ!」



京子「朝から元気だね、ツナ君」



ツナ「へっ? ……京子ちゃん!」




ツナが後ろを振り向くと、ツナの想い人、笹川京子が無邪気な笑顔をこちらに向けていた。




京子「誰と話してたの?」



ツナ「あ、いや、なんでもないよ;」




ちなみにリボーンはいつの間にか消えていた。




京子「そうだツナ君、もう聞いた? 今日転校生が来る話」



ツナ「うん! なんかいっきに二人も来るらしいね」



京子「最近うちのクラスに転校生多いよね、この前獄寺君が来たばかりだけどこれで3人だよ」



ツナ「あ、そういえば…」




ここでツナはあることを予感した。



まさか、またマフィア関係じゃないよな、と。




現在1年A組には転校生が一人いる。


それはイタリアからの転校生、獄寺隼人。




彼はリボーンに呼ばれてここ並盛中に転校してきた。



はじめこそは“10代目として認めない”と命を狙われたが、一騒動あった後は自称10代目の右腕にめでたく就任している。



と、この様に、このクラスに入ってきた転校生は皆マフィア関連者の可能性がある。



だからマフィア関係にあまり巻き込まれたくないツナが、改めて身構えてしまうのは当然の事だった。



ましてやいきなり2人も入るということでより一層あやしくなる。




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