二人でひとつ!

□第5話
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ゼン「ふぁ〜あ、今日からまた学校か…。面倒だなぁ」



トキ「っていうか結局ゼンは補習ばっかでずっと学校だったじゃん。今さら面倒もなにもないでしょ」



ゼン「うっ…; そうだけどさぁ……」




うおおおおおっ



ゼン・トキ「「ん?」」





長かった夏休みが明け二学期初日、ゼンとトキが一学期と同じように二人で登校していると、何やら後ろから勇ましい唸り声。



しかもそれはだんだんと近づいて来る。



何事かと二人同時に振り向けば、物凄い勢いで二人の間を何かが通って行った。





ゼン「………今の、ツナ君だったよね;」



トキ「あ、やっぱり? にしても朝からパンツ一枚でどーしたんだろう(あれがじっちゃんが言ってた“死ぬ気弾”の効果か…)」



ゼン「しかも誰かを引っ張ってたみたいだったけど…」



トキ「えっ? あれ了チンでしょ?」



ゼン「ね、姉さんの知り合い!? てゆーか了チンって誰!??」




京子「待ってよお兄ちゃーん!」



トキが“了チン”について説明しようとした所に、ゼン達のクラスメイトである笹川京子が姿を現した。




ゼン「あ、お早う笹川さん。どうしたの? カバンを二つも持って…」



京子「お早うゼン君、トキちゃん。実はコレお兄ちゃんのカバンなの。何でか道端に落としていったみたいで……… 二人はお兄ちゃん見なかった?」



トキ「了チンならさっきツナピーと一緒に走って行っちゃったよ」



ゼン「さっきのが笹川さんのお兄さん!?」




まさかの発言にゼンはかなり驚いた。





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