二人でひとつ!

□第7話
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了平「だが心配はいらん。オレより総大将に相応しい男を用意してある」




心配大アリだ。



何せ自分のワガママで大将を降りてしまう男なのだから。



そして案の定、了平はとんでもない事を言い放った。




了平「1のA沢田ツナだ!!」



ツナ「へっ?」



「「「「なっ!?」」」」




余りに予想外だった為、ツナは一瞬了平の言葉の意味が分からずマヌケな声を出してしまった。




山本「おおおっ」



獄寺「10代目のすごさをわかってんじゃねーかボクシング野郎!」



ゼン「すごいよツナ君!」



ツナ「は? えっ…なんで!」



了平「賛成の者は手を挙げてくれ! 過半数の挙手で決定とする!!」




勇ましく声を張り上げる了平だが、それに賛同する者はほとんどいない。



と、いうより、挙手しているのはいつもの見慣れた面子だけだ。



その様子を見てホッと安堵するツナだが、この情況を許さない人物達が騒ぎだす。




了平「手をあげんか!!!」



「「「「((((命令だー;;!!!))))」」」」





ダァンッ


ギロッ



獄寺「ウチのクラスに反対の奴なんていねーよなァ…」



「「「「((((こえ〜〜っ))))」」」」





ゼン「そんな…… ボクはツナ君がいいと思ったんだけど………ダメ、なのかなぁ」



「「「「((((ゼン君可愛いっ!!))))」」」」




獄寺の脅しとゼンの上目遣いのお陰で、なんだかんだでポツリポツリと手が挙がっていく。



それを見て了平は満足そうに頷いた。




了平「よし、この勢いならいずれ過半数だろう。 決定!!! 棒倒し大将は沢田ツナだ!!」



「「「「((((この人メチャクチャだー!!))))」」」」



ツナ「なにそれー;;!!」




ワガママ過ぎる展開に、もはや皆流されてゆくしかなかった。




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