二人でひとつ!

□第2話
2ページ/9ページ

―――――――――
―――――
―――




山本「あ、そうだ。真城……」


「「ん、何?」」



山本の声に2人が反応した。




山本「いやさー、名字で呼んでっと今みたいに分からなくなるだろ。だから名前で呼んでもいいか?」


ゼン「そう言われてみれば分かりにくいよね」



トキ「いいよ。今まで山ん中いた時もそうだったから」



ツナ「そ、そういえば何で山からこっちに引っ越してきたの? この辺は別に何もないのに;」




ツナは当初、不安に思っていたことを漸く思い出した。



もしかしたらマフィア関係ではないのか、という事を。



しかも2人共運動神経抜群、トキにいたっては何でもできるらしい。(ゼン曰く)



けれどゼンの様子を見ていると、そうでもないのかな、とも思えてくる。




トキ「えっとね、なんかじっちゃんが山降りて今度は都会に出て修行しろって言ったから」



ゼン「ちょっ……姉さん!」



山本「修行って何のだ?」



トキ「忍者の」



ツナ「は!??」



ゼン「姉さん! あの…か、勘違いしないでね! 姉さん冗談が好きだから……」



トキ「確かに冗談好きだけど今のは本当だよ」



ゼン「あ、いや! 姉さん忍者に憧れてんだ! だから忍者の修行とか言っちゃって………アハハハハ;」



山本「なんだ、忍者ごっこか!」



山本はゼンの言葉を笑いとばすが、ツナと獄寺は疑いの眼差しで見ていた。




獄寺「おい、テメェ… 本当に忍者っつーんなら何か忍術使ってみろ。できんだろ! 分身の術とか… 変化の術とか」



ツナ「(どっからそんな知識得たのー!!)」



トキ「あー、本当は違うんだよ。ただ昔の人がたくさんの同じ格好した忍者や、変装の上手い忍者を見てそういう術を作っちゃった的なんだ」



ツナ「(な…何気に忍者の裏事情?)」



山本「へー、細けー設定だな」



獄寺「(忍者って忍術使えるから忍者じゃないのか!?)」




ツナは今のところ何を信じていいのか分からなかった。




ツナ「(…トキさんは忍者って言い張ってるけどゼン君は否定してるよな?? 山本はいつもみたいに遊びだと思ってるし… 獄寺君は何だかショック受けてるし…)」



リボーン「おめーら結構面白そーだな」



ゼン「えっ?」


トキ「ん?」


ツナ「リボーン!!」




聞き慣れた声に全員が振り向くと、ツナの家庭教師であり、殺し屋でもある赤ん坊、リボーンがいた。




山本「よっ! 小僧じゃねーか!」



リボーン「ちゃおっス」



ツナ「どーしてこんなとこにいんだよ!! ま、まさか…ゼン君達って………」





次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ