New StaR

□vol.1
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「「……おまえらいつまで寝てる。これから宿舎の移動をする!今すぐ用意してマネージャーの指示に従え!!」」





僕らは…



ある威厳のある父、基、事務所の社長の声で目を醒ました。



……移動?宿舎を?



まだ朦朧とする頭で必死に考えた。



皆が眠い目を擦り、部屋に散乱している私物を踏まないように一列に並んだ。



前にはスーツをビシッと着て決めてる社長、隣には若干眠そうなマネージャー。



僕を筆頭に皆は寝ぼけてる……頭ぼーっとしてるよ。
だって昨日もレッスンで寝たの4時過ぎだし……。
まだ3時間も寝てない…





社長『……しゃきっとしないな。……まぁ、いつも遅くまでレッスンだからな…それも売れる為、世間の皆に認められる為だ。』





……社長は、少なくとも僕らの体を気遣ってくれていない訳ではないみたいだ。
本当は凄く優しい父親だ…





社長『よし。とりあえず、これから荷造りしろ。以上だ』



メンバー『はいっ!』





それだけ言うと納得したように頷きヨンギルヒョン(マネージャー)の肩を叩いて去っていった。



社長が居なくなった事で、僕らの緊張の糸は一気に解けた。



それぞれ部屋へと戻り、スーツケースに一先ず必要なものを詰め込み始めた。



メンバー各自からは睡眠不足での不満。色んなものへの不満が口々に聞こえてきた。





ドンジュン『……眠い。…けど、用意しないと…』



シワン『………Zzz。』



グァンヒ『シワニ!!起きて用意しないと!!……あぁー化粧道具と服と…靴と…』





グァンヒの朝からのテンションに驚きつつも、僕はどうしてこんな状況になったのかを理解するため、ヒョンの近くに歩み寄った。





ジュンヨン『…ヒョン。宿舎の移動するんですか?なんで急に……』



マネージャー『…それがなー、俺も6時くらいに電話あって、此処に呼ばれて……それから移動あること聞いたんだ。それから……』



ケビン『それから…?』



ジュンヨン・マネージャー『…!?』





皆が用意に忙しくしていると思い話していたのにいつの間にか隣にはスーツケースに座りながらこちらを見ているケビンヒョンがいた。





マネージャー『ケビン…もう用意終わったのか?』



ケビン『うん、俺はいつでも出れるように洋服とか詰めてあるから。…で、“それから”なんかあるの?』



マネージャー『……新しい宿舎で新メンバーが待ってるらしい。』



ジュンヨン・ケビン『…はぁ!?』





今日、この短時間だけでどんだけ驚いただろう……



…って、まさかの新メンバー加入に驚きを隠せないのはケビンヒョンも同じらしい。



僕らZE:Aは9人から10人に変わる……



新星ZE:Aに生まれ変わるらしい。



リーダー、ムン・ジュンヨンとしてやっていけるかな...
…………とりあえず、用意しよ。




Vol.2
 

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