story of P

□こんな日があっても良いじゃないか
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クールで、何事にも冷静に対処できるグリーンも困ることはある
まして、人間なのだから目の前の光景に混乱してフリーズしてしまうこともあるだろう


それくらい目の前で起こった出来事が衝撃的だったのだ
時をさかのぼる事約30分前・・・






「朝か・・・・」





今日中に提出しなければならない書類の為にジムに残り、徹夜で書類を片付けていた
しかし、睡魔に負けて机の上で寝てしまったのだろう

そう考え、まだ寝ぼけている頭を起こそうと片手で寝癖のついた髪を掻き、もう片方の手で残りの書類に手を伸ばした
――――が、書類へと伸ばした手は空をつかみ目的のものを掴み取ることはならなかった





「・・・ハ?」





軽い衝撃に眠気が覚め、伸ばしたての場所を凝視した
そこには昨日残してしまった10枚ほどの書類はなく、代わりにポケモン協会の印がでかでかと押されている紙があるだけだった
勿論、グリーンは書類を提出した覚えはない

しかし、その紙を見てみると提出日は今日の朝、しかもグリーンが寝ている時間帯であった
こういう書類だけはジムリーダー本人が来ないといけない決まりになっているのでグリーンが他者に頼んだという事すら有得ないのだ

そして、この時グリーンの頭の中にとある人物が浮かんだ





「・・・・・・ブルーか?」





俺のことを良く知っていて(まぁ、あいつなら知らなくても調べられるだろうが・・・)頭の回転が速く、尚且つ変装の名人、
もうあいつしか居ないだろう・・・

しかし・・・
分からない、ブルーは昔から(うるさくて)何を考えてるか分からない女だったが今回はお手上げだ
意味が分からない


そうやって頭を悩ませている時、部屋にノックの音が響いた
特に居留守する理由もないので軽く返事をする





「・・・どうぞ」



「ジムリーダーにお会いしたいという方々が・・・・」



「?」



「前髪が爆発している少年と麦藁帽子の少年と・・・・」



「・・・あぁ、知り合いだ 通してくれ」



「はい」





ジムトレーナーの分かりやすすぎる説明に小さくため息をついた

ったく、今日は一体何なんだ・・・?






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