story of P

□あいシテルって言ってみ?
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「愛してる」



「あいしてる」



「愛してるぜ」



「愛してるよ」



「レッド先輩、愛してます」



「シルバー愛してるよ」



「グリーン先輩…愛してます」



「ゴールド、…愛してる」



「はぁ…これ終わらないんじゃない?」





ひょんなことから始まった【愛してるゲーム】
全く終わりが見えない

順番にするとゴールド→レッド→シルバー→グリーンなのだが誰も照れる素振りさえ見せない
ゴールドとグリーン、とくにゴールドにいったっては露骨に嫌そうな顔だ





「順番が悪いんスよ。絶対」



「………だな、激しく賛成だ」



「俺たちはどっちでもいいけどさ、順番どうする?」



「とりあえず俺とゴールドの位置を変えてみるか」



「そう。じゃぁ次はグリーンからね」





そうしてグリーン→レッド→シルバー→ゴールドの順でまたもや【愛してるゲーム】が始まった

グリーンは徐にレッドの手をとり、視線を絡ませた





「レッド―――愛してる、誰よりも、な」



「!?」





最後の[誰よりも]の部分だけ耳許で囁かれ、レッドは反射的に身を固くする





「え?」



「愛してる」





素で聞き返してしまったレッドにほくそ笑み、
グリーンは先程ゴールドに言ったように無表情でもう一度 愛してる と言った





「…………ぁ、……っ〜〜〜〜!
シルバー!愛し、…愛してる…よ」





グリーンの余韻で未だに顔が赤いままのレッドは先程の出来を振り切るかのように、叫ぶように言った
が、言う途中、
不意に不覚にもフラッシュバックで言い直すも語尾になるにつれレッドの声は小さくなっていった

直後、シルバーは二人分のキツイ視線を感じていた
特に緑色の人から金色からは主にジト目である





「…………えぇっと、そうだな、ゴールド」





その視線から逃れるようにシルバーはゴールドと向かい合い
ぐぃ、と顔をゴールドの右頬に近付けた
距離にしていうと約3mm。耳に息がかかる程に、近い


そして、もう一度




「ゴールド、」





と、言う





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