story of P

□ギリギリ蠍座の貴方に
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ついたはいいが、何故ジムに誰も居ないのだろうか
無用心というものを通り越してわざと開けてあるような…




「あー!グリーン先輩じゃないッスか!!」


「ゴールド!?」


「偶然ッスね。どうしたんスか?」




後ろを振り向けばゴールド。手に何故かレモンを持っている。

それにこれは偶然なのか?
ブルーがいったジムには不自然なくらい誰もいなく、ゴールドが来た。レモンの件は伏せとくとして、




「ちょっとな、あと少し聞きたいことがあるんだが」


「いいッスよー。俺も後で先輩に言わないといけないことありますし」




聞きたいこと?
まぁいい。俺の疑問をハッキリさせるのが先だ。




「俺の部屋の大量の林檎を、置いていった人物に心当たりはあるか?」


「あー、それッスかー……。うーん、そうッスね…。それならシルバーの所に行けばいいと思うッスよ。
アイツ今ヤマブキのジムに居るんで」


「はぁ!?」




難しい表情で視線を彼方此方へ泳がせるゴールドは確実に何か知っている。
が、ゴールドの嘘の下手さから林檎はゴールドではいと言うことか?




「あ、先輩。ついでにコレあげるッスよ」




そういって差し出してきたのは何故かさっきから持ってたレモンを一つ俺に差し出してきた。
何故レモンなんだろうか。何で持ってるんだろうか。




「グリーン先輩、あんまりその事で考えすぎると禿げるッスよ。」


「!!?」


「いくら俺でもグリーン先輩のにらみつける攻撃を一身に受けるレモンを見たら分かりますって。
じゃ、俺の用も済んだんで行きますわ。さいならー!!!!」


「ちょ、ゴールドおま、!」




言うや否や、持ち前の足で殺鼠うに去ってゆくゴールド。やはりあいつの足は規格外に速い。
し、自由すぎるだろ!




「はぁ、」




とりあえず、
ヤマブキ行くか。




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