story of P

□そばにいて
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「え、・・・何・・・?」



「眠いんだろ?」



「そ・・だけど・・・
グリーンに悪いし・・・ピカ達も・・・」



「気にするな、
お前のポケモンたちは来たら俺が預かっておく
だから今は寝ておけ」





そう言ってグリーンは軽くレッドを引き寄せてグリーンにレッドがもたれかかる形になった


グリーンの言った言葉が心地よく
レッドは眠りの世界へと誘われる



しばらくしてレッドの規則正しい寝息が聞こえてきた



グリーンはレッドの帽子を取りやさしく頭をなでる
暖かなぬくもりにレッドの顔が綻ぶ



キスでもしてしまおうかと思った矢先、ピカ達の回復が終わったという声がかかった
残念だと思いつつもレッドが起きないように立ち上がりボールをとった



ボールの中のレッドの黄色い相棒が 羨ましい・・・という目で睨みつけてくる

他のボールもカタカタと揺れてピカと同じ目でグリーンを睨んでいるだろう





「まぁ、そう睨むな それにあまりボールを揺らしすぎるとレッドが起きるぞ」





まさに鶴の一声
レッドの事を想ったピカ達は静かになった



ピカ達のボールを置き再びレッドの隣に座る
そして、触れるだけのキスをする

ピカ達が殺意のこもった目で睨みつけてくるのは見ないふりだ





「ん・・・ぐりーん・・・?」



「まだ寝てろ」



「んー、・・・」






再びレッドは眠りについた

グリーンの服を握りしめながら








それはまるで

「何処にも行かないで」

「そばにいて」


といっているようで、





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