story of P

□連れ去り注意!!
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「ぁ、ありがと・・・」





レッドは小さくお礼の言葉を呟き、まだ微かにぬくもりが残っているパーカーを身に纏った
―――途端、グリーンが目を見開き手で口を押さえた



「・・・・グリーン?」



「ぁ、いや・・・その、・・・・レッド」



「ん?」



「そのパーカーやるからタマムシデパート行くのやめないか?」



「え!?何で??」





レッドの反論は尤もであるがグリーンはそれどころではなかった

自分が着ていたパーカーはレッドが着ると腰よりも少し下あたりまでになっている
そして、レッドは短パンを履いている・・・
つまり、パーカーで隠れてズボンがチラリズムでしか見えないのだ


グリーンからしてコレは目に毒(良い意味で)
そして、この可愛い生物を人の多いデパートで晒したくない、というのもあったりする





「頼むからっ!!」



「・・・・まぁ、いいけどさ・・・」





グリーンの必死さが伝わったのかレッドは二つ返事で首を縦に振った





「でもさ、今から何処に行くかだけ教えてよ、」





計算でやってるのか?と突っ込みたくなるようにグリーンの服をちょぃちょぃと引っ張りながら言った
もはやグリーンに選択の余地はなかった





「〜〜〜〜〜っ、・・・・・だよ」



「ぇ?今なんていった??」



「・・・・・・昔のあの大木の所・・・だよ」





昔のあの・・・・大木・・?
それってもしかして・・・!!?





「グリーンそれって!?まさか・・・」



「そのまさかだ・・・」






グリーンは驚くレッドをよそにリザードンにスピードを上げるよう指示した
リザードンもそれに応え、ハナダに向った

2人がしる大木へと・・・・






5分ほどでハナダにレッドとグリーンは降り立った
そして、迷う事無くトキワの森よりも小さい名もない森(ハナダの森)へと進んでいった







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