story of P

□できれば嘘だって言ってほしい
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「ケチ!」



「能天気馬鹿!」



「ウニ頭!」



「前髪跳ね野郎!」



「サンドパンヘアー!」



「髪型の事ばかりじゃないか!!」



「それ以外貶すとこないんだもん!この嫌味野郎!!」



「あったよ!!?」



「はぁ・・・・痴話喧嘩もいい加減にしなさいよ」



「「ブルー!!?」」





最初の話から大分それて来た頃、俺とレッドの間にいつの間にか入ってきたブルーに驚いて声を上げてしまった
ブルーは驚いてる俺とレッドに満足したのか腕を組んで笑みを浮かべている





「よく考えても見なさい、ココ・・・フレンドリーショップよ」



「「あ・・・・」」





そういわれてみれば・・・と、動きを止めて首を動かし周りを見てみる
視線の先には色んな年代の人間が見ていた
チラチラとこちらを見る者、連れと耳打ちしながらじぃ〜っと見てくる者・・・・
とにかく俺とレッドはこの店で悪い意味でも良い意味でも注目を集めていた

クルリと周りを見渡した後、目の前のレッドを見ると丁度目があった
レッドも俺と同じ行動を取っていたようだ





「ホホホ、仲が良いわね お2人さん・・・?」





この悪zy・・・ブルーが特徴的な笑い方をした後俺の手からボールを取りレジへと向っていった
勿論俺は成り行きを見守ることしか出来ない
それはレッドも同じようでただただブルーを見ていた





「喧嘩両成敗ってやつよ」





ニッコリと笑った後、ボールをレジに置き、耳ざわりの良い音と共に百円玉を二枚置いた
堂々としているブルーに店員も唖然としながらもゆっくりと二百円を受け取りボールを差し出した

ボールを受け取ったブルーはショップを出る振り返り際ににやりと笑ったのを見た
うん・・・やっぱりアレは悪女だ




小さく溜息をついて今の自分の状況を把握してみる
固まったままのレッドと俺を見る野次馬、結論からして・・・・ココから出たほうが良い





「レッド、逃げるぞ」



「ぇ?あ!!」





小さい声でレッドに言い放った後待ったなしでフレンドリーショップを走って出た
・・・・正確には逃げた

レッドも一瞬訳が分らないと言うような顔をしたが直ぐに理解し俺の後ろを追って一緒にフレンドリーショップを出た






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