story of P

□できれば嘘だって言ってほしい
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逃げるようにして・・・というか逃げるようにフレンドリーショップを出てしばらく走った
・・・・レッドと共に

フレンドリーショップから離れて息を整えても何も話すことはない
というか話せない





「・・・・・・」



「・・・・・ゴメンな」





沈黙を破ったことと同時にポツリと呟いたレッドの言葉に驚き顔を上げた





「は・・・・?」



「恥ずかしい思いさせちゃったじゃん・・・」





バツの悪そうな顔で謝られてはこちらも何もいえない





「・・・・俺も悪かったな」





本当なら目を合わせてちゃんと謝るべきなんだろうがレッドが相手だと何故かそれが出来ない
だから、小さな声で横を向いてしか言えなかった

だけどレッドは俺が謝ったことに驚いているみたいで目を見開いてる
それを見たらさっきの 悪いなって気持ちも消えうせてまた溜息をついた





「じゃぁ、この話は御開きって事で良いよな・・・?」



「勿論 お互いに今日のことは忘れよう」



「賛成だ」



「よし、じゃぁオレはコレで失礼するよ」



「あぁ、もう暫くは会うこともないだろう」






そうやって俺はレッドと別れポケモンセンターに向った
今日のフレンドリーショップの一件でもう何処にも行く気にはならなかったからだ


手持ちのポケモンたちをジョーイさんに預け、今夜泊まるために待ち受けに置いてある紙に名前を書きに行った




―――――――――――――





「あ、グリーン」





お約束な気もしないでもないが待ち受けにレッドがいた
暫く会う事はないとかなんとか数時間前に行った気がする・・・

あぁ、そうだよな・・・
同じ町にいるんだからポケモンセンター寄るのだって当たり前だ





「おぉ〜い どうしたんだよ、いきなり遠い目して・・・」





無言(はいつものことだが)&遠い目をしていた俺を色んな意味で心配した様子のレッドを視界に入れた
用紙の書き途中だったのか出身地しか書けていない





「いや、気にするな 途中なんだろ?続き書いたらどうだ・・?」









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