story of P
□レッドの恩返し
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「・・・??グリーン、駄目だよ離して
風邪ひいてるかもしれないんだから、早めに治さなきゃ」
「・・・いや、風邪はひいてない。それよりも言いたいことがあるんだ」
幸いにも俺が本気なのが伝わったのかレッドはその場でストン、と腰を下ろしてくれた
それに内心安心しつつも続ける
「初めてで、それも会ったばかりなのにこんな事をいきなり言うのもアレなんだが・・・
好きだ、
一緒にいて欲しい」
「・・・・・・・・・・・えぇ!!?
えぇと、っそ、その あの・・」
たっぷりと間を空けてからのリアクションをとったレッドはグリーンが本気だという事も分かっている事もあり、パニックに陥った
あたふたと意味のない手ぶち身振りを繰り返すうちにヒラリとグリーンのもとに、白く綺麗な羽根が舞い落ちてきた
「こんな所に羽根・・・?」
「ぁっ!!」
「この羽根・・・レッドのか?」
「ぃぃぃぃいいいいや違う違う、違うよ鶴の羽なんて知らないよ!!」
「「・・・・・・」」
頭脳明晰なグリーンにとって今のレッドの発言で一つの可能性が照らし出された
・・・レッドの分りやすすぎる反応によるものでもあるが、
「そういえば、この前狩り禁止の山に綺麗な鶴が罠にかかってたんだ」
「・・・・へぇ〜」
「白くて毛並みが揃ってて綺麗な鶴でな」
「・・・・」
「珍しいけど瞳の色が・・・赤色だった」
「・・・・・・・・バレバレ?」
「お前の反応でな」
苦笑いを浮かべるレッドに近づいて顎を持ち上げ少し上を向かせた
「・・・で、お前の謎が解明された所でさっきの返事は・・?」
「は?!」
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