story of P

□レッドの恩返し
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そう言い終えて名残惜しいように頬から離そうとした手は違う手によって止められた





「・・・・お前何か勘違いしてないか??」



「へ?」





腰にしがみついていた手はさっき自分の頬に当てられていた手を掴み、腰を上げ体制をさっきとは間逆になるようにした





「お前が男って事にはそれなりに驚いたが別にどうってことない、
良い例にシルバーとゴールドがそうだからな」



「ゴー、達も?」



「あいつら上手くやってるよ」



「へぇ・・・」



「なぁレッド お前は――どうなんだ・・?」



「オレ、は・・・」





再びグリーンの翡翠の瞳に射抜かれてうまく言葉が出ない
大げさのように眼がキョロキョロ動き、心臓がグリーンに聞えてしまうのではないかと心配してしまうほどに煩い





「グリーンに…」





そこで一度言葉を噤む、その代わりにグリーンに握られている手を支えに上体を起こした

そして軽いリップ音





「・・・ぇ?」





額に残る柔らかな感触とドアップにあったレッドの顔が離れていく光景でやっと今の状況下を理解できた
微かに目を見にらいてる俺の目に映るのはそれをしたあと恥ずかしいのか顔を赤く染めるレッド

なんだこの可愛い生物は・・・けしからん、もっとやれ





「あのね、返事、これじゃ駄目かな・・・?」





そんな可愛い生物(というか鶴・・もといレッド)の言葉と表情と・・・・
とにかく全てが俺のか弱い理性を遠慮なく千切っていく

理性をなくしてしまった哀れな美青年は目の前の羊(鶴:レッド)を押し倒す


押し倒された本人はまの抜けた声をあげ
床との衝突に余程痛かったのか頭を押さえて悶えている





「さっきの行動はYESととっていいんだよな…?
もう我慢しなくてもいいんだな…」





レッドにさえ聴こえぬほど小声での疑問、後確定
一人で自己完結し早々にレッドの首に顔を埋めた

チュウ、という音をたてながら吸い、小まめにキスを落としていく





「ぇ、ちょ、何してっ!ゃだ…離してっ」





痛みに悶えている場合ではないと判断し、バタバタと足を動かしたり
手で退かそうと抵抗を試みるが押さえつけられている行為かビクともしない

そして、グリーンの手が着物の隙間から侵入したとき―――
グリーンが飛んだ






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