story of P

□赤色と緑色の過し方
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骨折り損のくたびれもうけ・・・
そんな言葉が頭をよぎり、ジムの裏口の扉の前で力尽きた様にズルズルと座り込んだ


マサラに戻るの面倒くさいなぁ
もう、11時59分・・・せめてメールだけでも送ろうかな・・・


そう思って、携帯電話を開いてグリーンに送信

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ジムの仕事お疲れ様

それでもってあけましておめでとう
今年もヨロシクね

・・・・本当はグリーン本人に言いたかったんだけどね^^;

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〜♪♪ 〜〜♪ ♪ 〜〜♪〜♪♪♪





「!?」





携帯から聞こえてきた曲はメールを送信したときに聞こえてくるものじゃなくて、受信したときのみに聞こえてくるもの
音に驚きながら受信BOXを開いてみるとブルーやイエロー、ゴールド、シルバー、クリス、そしてグリーンの名前
皆のメールを確認する前に真っ先に開いたのはグリーンのメール


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あけましておめでとう
今年もよろしくな

所で、お前何処にいるんだ?
家に電気が点いてないみたいだが

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―――――え???
グリーンの家からオレの家の電気は距離が離れてるから多分見えない
つまり、・・・それって、オレの家の前にいるって事!?


グリーンからのメールに淡い期待を滲ませ、短い言葉を打って返信する[トキワのジムの前]と。
そして、また帰ってくるグリーンからのメール[今からそっちに行く]



そこでやっと気づいた 2人で行ったていたすれ違い
まだ5分程しか経っていないのに聞こえてくる足音


その足音に耳を傾けながら口元が緩んでいくのを感じる
新年早々すれ違ってしまったけど、この穏やかな気持ちのままグリーンに伝えたい





「レッド、!」



「グリーン、あけましておめでとうっ!」





ってね。







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