story of O
□仕方が無い
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「バ〜ク〜ちゃ〜ん〜」
「ゲ、コムイ。アジア支部にまで一体何のようだ!?」
「ヤダナ〜。バクちゃんったら僕は皆から預かった誕生日プレゼントを渡しに来たんだよ。
皆忙しいからね」
わざとらしく声を半音ほど高くし、駄々っ子のようにほほを膨らませる仕事から逃げてきたであろうコムイを冷めた目で見つめつつも心の中でリーバー班長に合掌した
そして、そんな俺様すら無視してべらべらと喋るコムイ。
ふん、貴様の文句など聞いていられるか!!
「じゃ、僕は行くよ。長く同じ場所にいたら鬼のリーバー君に捕まっちゃうからね」
「あぁ、とっとと行って(逝って)来い」
言うや否や、ものすごいスピードで遠ざかって行くコムイを横目で見ながら通信に優れているゴーレムを使い本部に電話をかけた。
それは意外にも早くつながり耳元から聞きなれた、しかし疲れきっている声が聞こえた
「あぁ、リーバーか。さっきコムイがアジア支部に来ていたぞ。
え?あ、やっぱり逃げたのか。今ならあまり遠くまで行っていないと思うから箱舟使ってでも来た方がいいぞ」
そして少し乱暴に切られたゴーレムを元に戻し、小さくため息をついた。
あのロンゲのせいで疲れた…
そうだ。リナリーさん達からのプレゼントでも見て癒されよう
そうして、コムイから(半強制的に)貰った箱を開けて……
そして後悔した。
「な、な、何故だ…
何故誕生日プレゼントが全てポッ○ーなんだぁああああぁぁあぁ!!」
そのときのバクの音量は箱舟を利用中のエクソシストやファインダー、リーバーにまで聞こえたそうな。
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