story of O

□善処はします
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「ねぇ、グリーンさんよ」


「なんだ黒コートさんよ」


「このタイミングでコレっておかしくない?」


「コレって…」


「……………」


「…………………」




グリーンは臨也の言葉に視線をレッドたちへと向け、スバルとシルバーは黙秘権を実行した。
どうやら面倒くさそうだと思ったようだ。




「神器開放っ!」


「あ、やばい。先輩狙われてるッスよ!」


「うわっ、」




ズギャァアアアアァァアア
『っは!』
ドガガガガガガガガガガ




「撃つぜ、荒神弾」


「静雄さん、外さないでくださいねっ」


「先輩、伏せてっ」




ダンダンダンダンダン
ズガガガガガガガガガガガシャァァアアアアア
『地を這うがいい』
バァアアアン




「「「あ」」」




『ギャァァアアアアアアァア』




「ナイス!静雄さん」


「お、レアアイテム発見!!」


「やった!Aランクですって!」


「やったじゃねーか。次の任務行くか?」


「スサノ王なんてどうスか?」


「いいね、いこうか!」




コタツに入り、PSPでゴッ○イー○ー楽しげにやるレッド、ゴールド、静雄、アクロは向けられる視線に気づいていないようだ。
それにより臨也が暴走し始めた。




「ちょっとちょっと、これおかしくない?もうすぐ年越ししちゃうんだよ!?なのに、何?この差は!!
恋人とイチャイチャしたいじゃん!」


「落ち着け黒コート」


「そっちはなんで落ち着いてられるのさこのうに頭。普通イチャイチャしたいと思うでしょ。シたいと思うでしょ」


「すいません。黒コートさん。ツッコんでいいんでしたら、なんか漢字変換というか変換おかしくないですか?」


「君たちは是が非でも俺の名前呼びたくないわけ?」


「「どうだろうか」」


「…俺は、楽しそうにしてるし、良いんじゃないかと思う。

アクロも楽しそうだしな。」


「おい黒コート、最年少が一番しっかりしてるぞ。しっかりしろあくまでも最年長」


「黙れうに頭。だいたい君たちはこういうタイミングでやっとのこと自分のものになった可愛い可愛い恋人たちとイチャラブしたいとは思わないのかい?
それに、年が明けたら、うん。そうだね。やっぱりコタツで殿初めなんて…って、何してるのさ」


「え、え?」


「グリーン先輩?」




グリーンは何食わぬ顔でスバルとシルバーの耳を己の腕で抱きかかえるようにして押さえた。

ちょうど、臨也が殿初め、という単語を使うあたりに




「未成年が居る所でなんて単語使うんだよこの黒コートは…」


「別にそんな卑猥な単語じゃないでしょ?」


「時と場合を考えろ。15歳と17歳を汚すな」


「そこのウニ頭は大人ぶってるけどさ。したくないわけ?恋人と、さ
あ、まさか。隣に居られるだけで満足だよ。とかwわーごめんねぇ。しらなかったー」


「グリーン先輩」


「何だ。シルバー」


「駄目ですか?暴力」


「善処しとけ。今は」


「先輩」


「なんだ」


「スバルを止めるのがちょっと遅かったみたいです」


「あー…」




シューと効果音が聞こえてくるかのように拳を握り締めたスバルと何か焦げて床に臥せている臨也。スバルのスキルが直撃したようだ。




「あのなぁ、黒コート。俺だってレッドとイチャイチャしたいし確かめ合いたいが、
そんなの二人になったときに満足するまでやるからいいんだよ。
俺はな」


「右に同じ。寧ろこんな大人数で公開したくないですよ。ゴールドが恥ずかしがります。
まぁ、それを見るのも楽しそうではありますが…」


「とにかくお前は黙れ!!こっちはキスだけでも今はいっぱいいっぱいなんだ!
あんまり騒ぐと今度は燃やす!!黒達磨は黙ってろ!!!」


「結局…だれも俺の名前呼ばないわけね…」




それをいうのと同時に臨也は力尽きた。




「グリーン、皆ーカウントダウン始まるよー」


「あぁ、今行く」




口は災いの元。あまり喋らないほうがいいね

でも、あぁ、災いが降りかかっても災いの後には助けが来るかもしれないね。そこの臨也と静ちゃんみたいに




「全部聞こえてんだよ。クソノミ蟲が。
あとで、やりゃいいだろうが。ばーか」


「ら、らぁぶ…」




よいお年を!!




(((まぁ、俺らもちゃっかり全部聞こえてるんだけどね…)))

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