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□似たもの同士
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「スバルとグリーンってさ、似てるよな」
「「はぁ?」」
唐突なアクロの一言。二人は各々読んでいたハードカバーから顔を上げた。
一瞬考えて、レッドは得心気に手を打った。
「あぁ。確かにそうだな」
「だろ?やっぱレッドもそう思うよな」
「現に今も俺達ほったらかして本読んでるし、飲んでるのも二人してアイスティーだし」
意見がピッタリと合った二人ははしゃぎだし、やがて置いて行かれ気味の片割れグリーンが栞を挟んだ。
「……おい。赤っ子同士で盛り上がるのはいいが俺とスバルのどこが似てるんだ。本とアイスティーだけとか言うなよ?」
「イメージカラーが同じ、も無しだ」
グリーンの疑問を、スバルのスイカと言われたくないが為の保身をスルーして、まだ赤っ子'sははしゃいでいた。
「わりとクールなとこもそうだよな」
「そうそう。そのくせスッゴく負けず嫌い!!」
「スバルは結構黒歴史ッポイのあるけどグリーンはあるのか?」
「ん〜グリーンは…」
「ぎゃおぅっ!!」
レッドが考え始める前に、スバルが投げたハードカバーがアクロに命中。グリーンも気付かない素早さは流石と言うべきか呆れるべきか。
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