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□始まりはここから
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いつものように朝を向え、寝巻きから私服へと着替える
だけど、今日はいつもより蒸し暑く寝巻きも汗で気持ち悪い
ピカ達と朝食をとった後 シャワーを浴び部屋に二度寝しにいったピカ、ブイ、ニョロを起こすため再び部屋に戻っていった


まだ乾ききっていない髪の毛の上にタオルを乗せていつもの格好でいつものように部屋の扉を開けた

・・・・・つもりだった



オレは部屋の光景を見た後何事も無かったかのように扉を閉めた

なぜなら、部屋の中に伝説のポケモンパルキアが身を屈めて部屋に収まっていたからである





「・・・・・落ち着け、落ち着くんだレッド
きっと開け方が悪かったんだ、だから別の空間に繋がってしまったに違いない
次はもっとゆっくり扉開けよ・・・」






本当の事いうと開けたくも無いのだが部屋にはピカ達がいる
だから、さっきのが幻覚を見たんだと自己完結し今度はゆっくりと扉を開けた





「・・・・・・・オレ、疲れてるのかな・・・?」





結局現実は変わらず思わず泣きたくなった
しかし、最初の目的・・・ピカ達の保護をするというのがある
そのためレッドは腹を決めパルキアがこちらを向いていない間にピカ達のボールを手に取った


・・・否、正確には取ろうとした
ボールを取る直前、パルキアがこちらを向き雄叫びを上げ光を放った





「ぅわっ!!」





透明を帯びた赤紫の光が部屋中に広がった
あまりの眩しさに目を瞑る
だけど ボールだけはしっかりと腕の中に閉じ込めて


足から感覚が無くなっていく
パルキアは空間の神と呼ばれるポケモンだからオレは何処かに飛ばされるのだろうか・・・?

なんでオレの部屋にパルキアがいるんだとかそういうのは置いといて二つ気がかりなことがあった





「(・・・・ギャラ達やグリーン達が心配するかな・・・
それに・・・お風呂のガス、元栓消したっけ・・・・・?)」





消え行く意識の中それらが頭をよぎり透明を帯びた赤紫の光と共に消え、そこでレッドの意識も途切れた

レッドが消えた後、そこに残っているパルキアは小さく鳴き空間の狭間へと姿を消した
まるで何事も無かったかのように















レッドが飛ばされたのは偶然か必然か―――


この先レッドがどうなるかは、今現在で分る者いない








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