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□似た者同士s
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レッドは周りをよく見ようと一歩踏み出した所であることに気づき足を止めた
[どうした?]
「靴がない… つか帽子も資金もカバンもないや…」
そういって深く深くため息を吐いた
そして、ミューツーとデオキシスも何か思い出したようで、どこからか靴を取り出した
[コレ…レッドノクツトボウシ…]
[そして、レッドがもしものため・・・と用意した最低限のものが入ってるリュックだ]
続いて帽子、リュックを取り出しレッドに手渡した
「準備良いなお前等・・・・・」
[ドウイタシマシテ・・・・?]
「褒めてないって・・・」
突っ込む時の動作をするように手をひらひらと動かせた
呆れ顔だが内心ホッとした様子でリュックを始めとした荷物を受け取った
「で、どうするんだよ・・・?」
[[・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・]]
「決めてなかったんだな・・・」
呆れたようなレッドの声に二体は無言で頷いた
レッドも何かを考えるようなポーズを取り、外に出しっぱなしにしてあったブイ達をボールに戻し始めた
[レッド・・・・?]
「本当はお前等にガイドしてもらおうと思ってたんだけど・・・
オレに似て思い立ったら・・・ってやつみたいだし オレが決めていい?」
さすがはレッドの血が混ざっている唯一のポケモンなだけあって行動パターンが似ているようだ
デオキシスは素直に頷きチラリ、とミューツーに視線を向けた
[かまわない、ノープランなのは事実だしな]
「んし!決まりな」
[・・・・・ソレデ、ナニヲスルキナンダ?]
「別次元って言っても大体オレ達がいた所と同じなんだろ?」
[基本はな、]
「じゃぁ ポケモン観察もかねてトレーナー探してバトルだ!」
[・・・・ポケモン観察がついでの間違いじゃないか?]
「バレたか・・」
レッドは言葉とは裏腹にルンルン、とした足取りで歩き出した
ミューツーとデオキシスもレッドの後に続いた
勿論靴や帽子は忘れずに。
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