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□疑問と少しの違和感
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「あはは・・まさか、そんな訳ないよね」



「そうですよね アハハ・・・」



「あ、タケシ」



「「!!?」」





噂をすればなんとやら、というものなのだろう
ヒカリが指をさした所に視線を向ければいつもの糸目で色黒で軽くツンツン頭のタケシが走りながらこちらに向ってきているのが見えた





「ヒカリもサトシも大分遅かったな、」



「あ、うん」



「? どうかしたか?」



「いや、まぁ・・・・」





歯切れの悪いサトシに何かしら疑問を覚えたがレッドの存在に気付きサトシに小声で耳打ちをした





「こちらの方は?」



「ぇ、タケシ知らないの!??」



「?? あぁ」





タケシの答えに混乱するレッドは目の前にいる今一度見直した
それは、紛れもなくレッドが知っているタケシそのもので、さらに困惑の色を強めた





「ぇ、えぇっと・・・初めまして・・ですよね?自分、タケシと申します」



「・・・・・・どうも、レッドです・・・」





初めまして、と疑問系ながらに聞いてくるタケシを目にし、 もう何がどうなってるんだ!!? と表情には出さずに叫ぶ
不意に頭に声が響いた





[(それは俺が説明しよう・・・)]



「!!!?」





その声と同時に腰のボールの中から勝手にミューツーが姿を現した





「な! ミューツーお前何勝手に!」





詰め寄るレッドを制し、つらつらと説明を始めた





[まず、この世界には見た目や名前、生まれが一緒でも違う人物がいる
勿論のことここの住人はお前のことを知らない]



「・・・なるほど、じゃぁグリーンやブルーと同じ顔の人間がいるけど別人って事だな」



[そうだ]





ミューツーの説明に納得し、うんうんと首を縦に振る
そして、先程よりもスッキリとした顔でタケシと向き合った







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