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□一緒に旅
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罪悪感からかサトシの目は潤んでいて何だか子犬を連想させた
勿論、それでレッドがキレる筈もない 否 キレられる筈もない
それでも謝ってくるサトシが何だかイエローみたいで、つい 手が動いてしまった
イエローがテンパってしまったときいつもやるから癖になってしまっていたのだろうか・・?
レッドの手は上へと移動し、サトシの頭を優しく撫でた
「大丈夫だから・・・ね?」
が、しかし レッドは内心焦っていた
いくらイエローが嫌がらないとはいえサトシが、旅に出ている男の子が嫌がらないとは言い切れない
「サトシ、」
「レッドさん 何だかお兄ちゃんみたいです・・」
レッドの予想を見事に裏切ってくれるサトシみレッドは目を丸くする
だけど、だんだん可笑しくなってきてクスクスと笑い始めた
サトシもつられ始めたのか込み上げてくる笑いを必死に我慢している。それがまた面白いのだが・・
「お兄ちゃんか・・・うん、オレも何だか弟もったみたい」
「あ、あの・・・レッドさん?」
ほのぼのした空気の中、この空気を壊して良いものか迷いはしたが意を決して二人の会話の中に割り込んだ
呼ばれた本人はキョトンとしてタケシを見つめる
「行く当てがないのでしたら 宜しければ一緒に行きませんか??」
「ぇ・・・いいの!?」
「そうですよ!一緒に行きましょう!!」
タケシの出した提案に目を輝かせ賛成の意を示した
レッドにとって思っても見ない嬉しい申し出だが、尚もためらいミューツーと佇んでいるヒカリに視線を向けた
[・・・・・・]
目を瞑ったまま何も言わないミューツー
そんなミューツーに苦笑いを溢し、静かに歩み寄った
「ミューツー、」
[……………]
レッドより身長が高いミューツーを見上げる形で目の前にたった
不機嫌と見てとれるミューツーに先程サトシにやったように優しく頭を撫でた
しかし、身長の立場が真逆なので背伸びをして行っているのだが
不思議と不自然さが感じられなかった
「自惚れじないならオレの事心配してくれてるんだよな?
ありがとう
でも大丈夫だよ
オレにはピカもニョロも…お前もいるからね」
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