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□どっちでもいいよ
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「ただいま!・・・ってどうしたんだ?」



「あ、終ったんだね」



「はい。あの、どうかしたんですか?
ヒカリやタケシはとにかくシンジまで…」



「……あー、それね…」





未だにレッドのギャップにフリーズにたままの3人
を窺わしげに見るサトシに原因の張本人であるレッドは苦笑いを溢し視線を四方八方へと泳がせた





「ちょっと・・・、驚かせちゃったみたいでね」



「え、レッドさんが異世界から来たって事をシンジにも言ったんですか!?」



「!!?」



「・・・あー、うん。別にそれは言ってないけど・・・」



「異世界・・・?」



「・・・・あ」





サトシはしまった。という表情でレッドとシンジを交互に見た
レッドはこの世界に来てから何度目になるか分からない苦笑いを溢し
シンジは驚愕のあまり目を見開き二度目のフリーズを体験していた





「異世界…?」


「…聞こえちゃった?」



「えぇ、それはもうバッチリと」



「実は…」





レッドは自分の周りにいる人間だけに聞こえるようなボリュームでこの世界に来て3度目になる事情を話したシンジはその話を相槌を軽く打ちながらも黙って最後まで聞いてた





「って訳なんだけど」



「………なる程…」



「無理に信じなくてもいいよ」



「いえ、俺にだって嘘をついている人間とそうでない人間の区別くらいつくてれいるつもりです

それに、珍しいことに嘘をつけない馬鹿もいるみたいだしな…」





シンジはちらり、とサトシを見ながら話した
サトシには最後まで聞こえていたらしく、じろり、とシンジを睨む





「嘘をつけない馬鹿って誰の事だよ…」



「………………誰だろうな」





シンジはフイ、とワザとらしくサトシから視線を外し泳がせた
その意味に気付いたサトシは不機嫌そうに、不機嫌になった子供のようにシンジを睨み付けた





「まあまあ、いいじゃないか。何はともあれ信じてもらえたし。な?」



「そうだけどさー」





タケシに宥められながらも未だに不貞腐れているままのサトシ。




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