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□だって心配だもの
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あのね、あのね 無理しないで?
そこまで無理するくらいならもう、嫌いなままでいいから。
そんな、今よりも少し幼い声で目が覚めた。
懐かしい夢だ・・・・
レッドは跳ねている髪の毛をくしゃ、と掻きながら重い体を起こした
眠い目を擦って腕を伸ばす、バキボキと関節がなる「んん〜、ふぁ・・・・」と一息吐いた後、ゆらりとベッドから出てキッチンへと向かった
蛇口を捻り出した水で顔を洗う
冷たくて気持ち良い水の感触で意識が覚醒する
その水をタオルで拭いた後、ポケモンフーズと簡単な朝食を用意し、愛しい手持ちたちを呼びに二階へと上がっていった
「おはよう、皆 起きて」
レッドはピカやブイ、ニョロなどのさほど大きくないポケモン達と一緒に寝ている。
プテやゴン、ギャラ、フッシーは天候が荒くない限り外に野放しにしている(レベルが高いゆえに出来るものだが)
ピカ達はレッドに起こされ大きな欠伸をし一声鳴いた
「ふふ、おはよ フッシー達を呼びに行こ?」
ピカ達はもう一度鳴くとレッドに続いて外に出た
まだ早い時間なので外から吹く風が涼しい、レッド達は目を細め少しの間風を楽しんだ
その後、木陰に寝ていたフッシー、大きな木の上にいたプテ、草むらの真ん中にドンと寝ていたゴン。
最後に海に続く湖にいるギャラを呼んでレッド達は家へと戻っていった
――――――――――
「はい、皆 ごはんだよ〜」
そういってレッドはピカ達にアレンジを多少加えたポケモンフーズを配り、自分も簡単に作った朝食を口に運んだ
数十分もすれば皆朝食を食べ終えていた
レッドも食べ終わって終り、さっさと片づけを始めていた
そこに、ピカやニョロ、ブイがレッドを手伝いギャラ達は邪魔せぬようジッとしているのがレッドとポケモン達の毎日の恒例であった
そうして、食器を洗い終えレッドはふーっと息を吐いた
「よぉし、今からしばらく自由!好きなことやってきな あ、でも二度寝は駄目だぞ」
レッドはニッコリと笑って言った
ピカ達もそれに応じ一声鳴いて各自遊びに行った
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