gift

□お菓子が甘いとは限らない
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一口、口に含むと途端に広がるお菓子独特の風味、甘味、最後に後味
どれをとっても満点に値する

それを口にしたロングヘアーの女性はため息と一緒に言葉を漏らした





「あいっかわらず、美味しいわね…」



「あー、ありがと」





それに答えるは赤い瞳が印象に残るだろう女性。
ただいまレッドとブルーは向かい合ってお茶しているところだった





「うーん・・・」



「どうかした?」





腕を組んで考えるブルーに変わらぬ穏やかな顔でレッドは問う
極々自然に、当たり前であるかのように。それでも押しつけがましいところはがないのはレッドの人情が見えるというものだ
聞かれた側のブルーは、いつも通りのレッドに乾いた笑みを溢し上を向き、一言を呟くように話始めた





「レッドはいつからこんな料理が上手くなったかしら?
昔は…旅を始めたばっかの時は寧ろ、かなり不味かったような気がするのよね、うん」



「うわ、酷い言われようだ」



「あれから年月が流れたといってもかなり不思議なのよ」



「そうかな?」



「そうなの」



「そうなんだ」



「そう」





レッドはふうん、と言葉を会釈する

そうだったかもしれない。と

その程度の事らしい





「それで、」



「うん」



「私としてはちょぉぉぉおおおっと、悔しいわけなのよ」



「へ、へぇー…」





わかりやすいブルーの[ちょっと]にレッドの口許が軽くひきつる
若干冷や汗モノなのだが「それで?」と催促した





「お菓子。作りましょう」



「お菓子?」



「お菓子」



「私とブルーだけで?」



「そんなことはないわ!」





言葉と共に立ちあがるブルー
それに軽くビビるレッド





「ちまちまちまちまと細々と女々しいのは無し!!
後輩たち全員集めてLet's cookingよ!!」



「ブルー…寧ろ男らしいよ」





こうして、発言力と行動力のあるブルーによってカントーからホウエンまでの図鑑所有者が集められたのであった





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