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□雨と鞭の使い方
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最近俺は後悔しても仕切れない事がある。
このドラゴン遣いのワタルをここまで悩ませるのは流石といえよう。
だが、しかし!
このワタルが悩んだままでいるようなタマではないのだ!
さあ行くぞ!
カイリュウのはかいこうせんの標的はあの憎きツンツン頭のグリーン と
我がハートにエンジェルの矢を放った罪深い標的は俺の天使(←ここ重要)レッドだ!!!
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「っ!!?」
「どうした?」
「いや、何だか物凄い寒気が・・・」
「風邪か?」
「いや、悪寒というかなんというか私の勘が何か得体の知れない、というか知りたくないものに過剰反応してる感じ」
「よく分からんが念のため何か罠でも仕掛けておくか?」
「そうだねー。あ、イエローとかゴーとかにはちゃんと言っとこう」
そういいながら両腕をさするレッドを横目にグリーンは説明のできない苛立ちを感じながらリザードンのボールを手に取った。
「うっわ、グリーンすごく凶悪そうな顔してるよ!?」
「多分レッドの勘が訴えてる奴のせいだろ」
「・・・・まっさかぁ・・・かもしれない・・・」
「すぐに否定できないところが嫌だな」
「まぁ、ね」
遠い目をして何処か遠くを見ている様子のレッド。何か思い当たる節があるようだ。
グリーンもグリーンで変なものを見る目で何処かを眺めていた。
そんな事があり、レッドとグリーンの一日は終わっ[がっしゃんどごおおおおおおぉぉおおぉおぉおおお]ってはくれないようだ
「うわー」
「・・・・・ッチ、」
思わず舌打ちをしたグリーンにレッドは苦笑いをこぼした
二人の視線の先には黒いマントを靡かせた変態ワタルが咳き込んでいた
「がは、げほげほ、この登場の仕方やめよ、結構辛い」
「…………………」
「…………………」
何も言うまい。
と、二人は同時に目を逸らした
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