story of P

□泣けないのなら笑いましょう
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マサラタウン、のどかで平和な村
唯一人の手が加わっていない、真っ白な村

そこに佇んでいる研究所。
世界の権威オーキド博士、の孫グリーンは祖父の研究に協力するため、研究所とにらめっこしている


何時間たったのだろうか?
研究所の扉が自分の名前を呼ぶ声と共に勢いよく開かれた

こんな事をするのは自分が知る中でただ一人、
好敵手にして親友、そして密かに思いを寄せているレッドだろう




「あんまり篭ってるとカビが生えるぞ グリーン」



「いらん心配だ それよりどうした?用があって来たんだろう?」




そう言って体をレッドのほうへ向ける
我ながら少し偉そうだがまぁ直す気は無い




「そうそう、この後マサラタウンの中心でお祭やるんだって 行かないか??」



「祭りか・・・・そういえばそうだったな」



「で?行く??」




少し興奮気味に聞いてくる、まるで遠足を楽しみにしている子どもだな

そして、レッドの誘いを断ったことは無い。答えは勿論




「行ってみる・・・か」



「マジで!? ヤター!な、一緒に回ろう?」



「あぁ。」



「よっし!じゃぁ5時にオレの家な!」




こっちが返事をする前に用件だけを言い残し走り去ってしまった
まったく・・・落ち着きのない奴だ

だが、レッドが出て行った後研究書に手もつかずそればかりか時間ばかり気にしてしまう
落ち着きのないのはオレもか・・・?



しばらくして、5時の10分前になり研究書を書く手を止める


そろそろ行くか・・・


持っていたペンを置き、架けてある上着を持ってレッドの家へと向かった





―――――――――――――――――――






呼び鈴も鳴らさずに家の中に入る
そんな常識はレッドの前では無意味だ



「邪魔するぞ、レッドいるか?」




リビングに顔を出してみる いない
キッチン いない
トイレ いない

残るはレッドの部屋だ
すぐにレッドの部屋へと足を運ぶ









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