story of A

□太陽な君に手を伸ばす
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ジリジリと太陽の日差しが降り注ぐ
まだ春だというのに頭が痛くなるような天気である


そんな孟夏の中、暑さなどものともせず元気よく走っている少年が居た
否、それは 突進とも言えるのかもしれない

少年は大きく空気を吸い込み声として吐き出した



「ス〜バ〜ル〜!!!いつまで休んでんだよ!いくぞー!!」



彼の赤いマントがふわりと靡く
走ったために乱れた髪がサラサラと動いた


スバルと呼ばれた少年はゆるゆると日陰の岩場から体を起こし、アクロに目をやった



「ったく、なんでお前そんなに体力ないんだよ 普通1000m歩いただけで倒れるか??」



「だまれ、」



スバルはそういいアクロから視線をはずす
正論だったため、そう言いざる終えなかったからである




「そういうお前こそ、よくこんなむし暑い中元気でいられるな」


「お前とは鍛え方が違うんだよ!それにスバルが来たいって言ったんだろ?」




そう、アクロとスバルは絶景だと評判の景色を見るために歩いていたのだ




「っても、その景色って一体どんなモンなんだろ・・・?」


「さぁな、オレにも分からん
だが、ニコが勧めてきたんだから相当な物なんだろ」


「そうだよなぁ〜 いつも以上にいい笑顔だったもんな・・・・・」






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