story of A

□夏の誘惑
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ジリジリと肌を焼く太陽は容赦なく外を歩いている人に降り注ぐ




「あづぅ〜・・・」





勿論アクロも例外ではない
いつも羽織っているマントも着ずに口を大きく開けて公園で座っている

地面から反射してくる熱と直接降りかかる熱がアクロから汗という形で水分を抜き取っていく





「そんな所にいたら溶けちゃいますよ」



「ひぁ!?二、ニコ!?」





いきなり頬に伝わった冷たい感触に飛び跳ねる
吃驚して振り向くと缶ジュースを持ったニコがいた




「はい、どうぞ オレンジジュースなら飲めますよね?」



「サンキュー、」






ニコからジュースを受け取り流し込む、冷たい感触が伝わってきて気持ち良い
そして、感謝と疑問が浮かび上がってきた






「なぁ、なんでこんな所にいるんだ?」



「買い物ですよ、最近暑くなってきたので夏服に替えてしまおうと思いまして」



「今から行くのか?」



「いいえ、帰りです。それで途中でアクロ君を見つけたんです」



「へぇ〜、」



「一緒に帰りません??帰ったら衣替えですよ」



「おぅ、てか 衣替えって何?」



「・・・・・帰りながら説明しますね」







一般常識のないアクロの発言に多少顔を引きつりながらゆったりと帰っていった

もちろん丁寧に『衣替え』の意味を教えながら








「ただいま帰りました」



「あ、ニコさんにアクロさん」





帰ったアクロとニコを出迎えたのはデコであった











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