story of A

□やっぱ浴衣でしょう!
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朝が暑く、夜が涼しい季節になりました

こんな時期はお祭りが多い
そう、夏祭りの季節なのです


夏祭りでは一般人もアーティストも関係なく、皆が皆楽しんでいるのだ






勿論、ココも例外ではない







「なぁなぁなぁ!夏祭り行こうぜ〜!!」



「ば、馬鹿! 揺らすな!!酔う!!」





読書中のスバルの肩を後ろから掴み大きく揺らした
そのアクロの手をそっと掴みニコは、いつもの笑顔でアクロを止めた





「無理強いしては駄目ですよ」



「でもさー・・・行きたいし・・・」





ニコに止められても尚渋るアクロをニコは少し間を置いてアクロに言った





「では、浴衣でも着て出かけるのはどうですか?」



「・・・・浴衣・・・?」



「はい 色んな配色のがあるので気にいって頂ける物もあると思いますよ」



「本当!?じゃぁ 見てみる!」





アクロは眼を輝かせ、一度行った事のある着替えの部屋に走っていった
ニコは笑顔でそれを見送った後数着着物を出し、そのうち3着を持って部屋を出て行った

そして―――――

残された数着の着物をスバルは穴が開くほど見つめ、静かに席を立った






場所は変わって着替え部屋。





「アクロ君 どれが良いですか?」



「うーん・・・・」





アクロはニコが持ってきた3着の着物とにらめっこを始める

一着は黒の中に赤色の金魚が映っているもの。
二着目はタンポポ柄のもの。
三着目は何も柄の無い真っ白なもの






「あれ?ニコ、コレ柄が無い」





アクロは白い浴衣を手に取りマジマジと見つめる









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