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□違う世界での自分達
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「でね、そのグリーンとシゲル君が年齢と瞳の色以外・・・いや、声もかな?それ以外ソックリなんだ」



「あぁ、だからレッドさんオレにシゲルの年齢聞いたんですね」



「うん」



「外見も、立場も同じでも年齢や名前が違う場合もあるんですね」



「そうみたいだね、ぁ、ってことはこの世界のオレってサトシなのかな?」



「え!?」



「だってシゲル君と幼馴染で旅に出ててタケシも知ってて・・・まぁ、年齢は違うけどね」



「いや、他にも外見とか中身とか色々違いますよ なんせサートシ君ですし」



「ど・う・い・う・意・味・だ!!?」



「さぁね」





画面に食いつくサトシとそれを流してサトシの反応を楽しんでいるシゲルの姿は楽しそうで、
本当にサトシが好きなんだと思わせられる
サトシも怒ってはいるものの本気ではないようで心なしか楽しそうだ

そんな微笑ましい光景を目にしてつい口元が緩んでしまうのは仕方のないことだろう
レッドはそう決めつめて夢中になってる二人に気づかれないようにタケシ達のいるソファーへと足を進めた





「どうでした?」





父親のようにサトシ達のやり取りを見守っていたタケシは返事の分かりきっている質問をする
勿論レッドもタケシ達が思っているような気持ちである

だからニッコリと微笑み、言った





「なんか…微笑ましい、というか見守っていたいよね
あの二人…」





少し自分とグリーンを重ねているのかサトシ達を少し懐かしそうに見ていた





「(…サトシと同じくらいの時はグリーンとは敬遠の仲だったからな…)
本当に仲がいい…というかお互い相手のこと大好きなんだね」



「「ぇ、?」」





何気に言ったレッドの言葉にタケシとヒカリはキョトン、とした目をレッドに向けた多少の驚きが混じっているようにも見える





「へ?どうしたの??」





当たり前の事を言ったつもりだったレッドは二人の視線についたじろいでしまう





「いや、あのですね…
あの二人[仲良い]って言われるのはしょっちゅうなんですがレッドさんみたいな事を初対面で言った人がいなかったもので…」



「私も、喧嘩するほど仲がいいみたいな感じだと思ってました」





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