story of A

□隠したくない秘密
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スバルとゲゲとの戦いの後、アクロ達はニコによって・・・・
いや、正確にはアクロの臭いに我慢できなくなった(多分我慢すらしていないと思われるが)強制的に屋敷の中へ入っていった





「(アクロさん大丈夫かな・・・・・)」




ニコに抱えられ、連れて行かれたアクロを心配し、心の中で小さく溜息を吐いた

一方アクロは・・・・・・・






「さぁ 服を脱いでください!!着たままお湯に浸かるおつもりですか!??」



「や、違うけど 良いじゃん!はいらなくたってさ!」




元気に口論していた




「駄目です!スバル様の鼻が曲ってしまいます!!
それとも、入りたくない理由でも在るとでも仰るのですか!!?」



「そういう訳じゃないけど、何ていうか・・・その・・・とにかく入りたくないんだよ!」



「そういう訳にはいきません、スバル様の命ですので!
・・・・・どうしてもと言うのなら、全力で脱がしにかかります!!!」



「えぇぇぇぇ!!?ふつー逆だろ!てか やめろぉぉおお!!!」



「問答無用!」





ニコは走って逃げようとするアクロを伸ばした腕で肩を掴み引き寄せた
アクロも負けじと抵抗を重ねるがさすがは10馬力、さすがのアクロも手足をバタつかせる事しか出来ない

ニコは一瞬の隙を見計らってアクロのマントを外しシャツに手をかけた





「あ、駄目だって!!」



「大丈夫です、下は脱がしませんから!」



「そういう問題じゃないんだよぉぉお!!」



「とにかく、コレで最後です!!」





ニコはシャツを剥ぎ取った
アクロのシャツが宙を舞いヒラヒラと床に落ちた

アクロはそんなシャツを冷静に、まるで他人事のように見つめた
そんなアクロとは対照的にニコは動きを止めゆるゆるとアクロに視線を合わせた





「あんなに嫌がっていた理由って・・・・コレだったんですね・・・」



「・・・・」










アクロはニコの問いに無言で頷いた
己の膨らんでいる胸を見ながら――――――











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