犬かごWebアンソロジー
□夕日
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「犬夜叉なんかもう知らない!!おすわり!」
「ぐぬっ!・・・ってこら!かごめーーーー!!」
日常茶飯事・・・なのにそうじゃない。
いつもなら、けんかしてもすぐ仲直りをするはずの二人なのに今日は違う。
かごめが戻ってきてはや10日。
なんだかんだで恋人同士になった犬夜叉とかごめ。
しかし・・・・
(もう本当に怒った!!犬夜叉なんか・・・犬夜叉なんか・・・・!!)
「大っ嫌いよーーーーーー!!」
原因は今日の朝ごはん。
かごめはいつもより気合を入れて料理を作った。犬夜叉がどんな反応をするのかが見たくて、いつもよりがんばって。
けども・・・・
「・・・・うめえ」
としか言わなくて、このようになってしまった。
(・・・本当になんなのよ・・・そんなにおいしくなかったの・・・?)
そういって森の方に歩いていってしまった。
・・・・・
「・・・・はぁ〜・・・」
かごめが小屋から出て行ってその後。
犬夜叉は後悔していた。
(・・・・今日こそは絶対にちゃんと言うつもりだったのに・・・)
「何で俺はいっつもこう、素直になれないんだーーーー!!」
「どうしました犬夜叉?」
「というよりうるさいよ」
犬夜叉の声が聞こえたので弥勒と珊瑚が小屋にやってきた。
「べ、別に何にも・・・「かごめチャンがらみでしょ?」
「うっ・・・なんか文句でもあるか・・・」
「相変わらずですね。いい加減。素直になったらどうです?」
「そういわれてもよ・・・」
そういって下を向いてしまった。
(分かってる!!分かってるけどよ・・・・)
なんとうか・・・かごめといると自分じゃなくなってしまうような・・・
いざって時に助けられないかもしれない。
そう思うと素直になれなくて・・・
「・・・ちょっと出かける!!・・」
「って犬夜叉!!」
犬夜叉は小屋から出てお気に入りの気がある方向に走った。
(・・・!!かごめ・・・?!)
しかし、かごめの叫び声が聞こえ、森の方に方向を変えた