犬かごWebアンソロジー

□夕日
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・・・・・・

「きゃーーーー!!何よこいつ!!」

かごめは妖怪に追われていた。
倒木の上に座りこんでいた村人に話しかて、それが妖怪だと分かって逃げていた。
今のかごめは弓矢を持っていない。
逃げることしかできない。

「お前の血肉・・・喰わせろおぉぉお・・・・」

「嫌よ!!ついてこないで!!」
(犬夜叉・・・・!!)


その時。

「散魂鉄爪ーーーーー!!」

「ぐわあああぁぁぁ!!」


そこには犬夜叉がいた。

「大丈夫かかごめ!!??」

(・・・来てくれた・・・犬夜叉だ・・・)

「犬夜叉・・・!!」

うれしくて、抱きついた。犬夜叉は照れたけど抱きついた。


・・・・・

「さっきはごめん・・・犬夜叉は悪くないのに・・・」

森からの帰り道にかごめはそっとつぶやいた。



「あ!あのな!!」

「へ?」

何を言い出すのか。不思議そうに犬夜叉の目を覗き込むと犬夜叉は目をそらした。

「・・・俺も悪かった。それで・・・・」

何?っと首をかしげると犬夜叉は木の上に跳躍した。

「ちょっと犬夜叉!?」

「飯うまかったぞ!!また作れ!このやろーーー!!」

「ほ・・・ホント素直じゃないんだから!!」

「うるせぇーーー!!」

そう言って小屋のある方に先に帰っていってしまった。

(・・・あ。夕日だ・・・きれい・・・・)





二人の影を照らす夕日。
明日も照らしてくれるのかな・・・・?












ーーー翌日

「ほんとにもう知らない!!」

「ま、待てよ!!かごめ!!」

「おすわり!!」

「ぐぬうう!!」


やっぱり素直になれない犬夜叉だった。

おしまい
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