†短編†
□×咲き散る花火の如く×
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眼前に迫るぶつかりあった木刀
その後ろには
「…危ねェぞ。総司ィ」
「って言う割に余裕だよね」
にこにこと笑みを浮かべながらもぶつかりあった木刀に力をこめていく総司
「なんだ、てめェ。暇してんのか」
「ついさっきまで、ねっ!」
カンッ!と甲高い音を立てぶつかりあった木刀が離れる
「今、はどうなんだァ?」
「眞那が相手してくれるんでしょ?」
両者距離をとって構え直す
下段に構えた眞那は苦笑しながら総司を見る
「相手するなんて言った覚えはさらさらねェんだがなァ?」
「じゃあ僕と稽古しないんだ?」
「クックック…上等ォ!!」
道場の床を蹴り上げ走り出す眞那に総司は満足そうに笑った