†薄桜鬼†
□†碌ノ夜†
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池田屋事件の数日後
眞那は広間で沖田とダラダラ過ごしていた
「ここ最近、町がソワソワしてると思わない?」
「長州のやつらが集まってきてるからだろォが」
頭上からの問い掛けに眞那は欠伸をしながら答えた
「確かにね、近いうちに出動命令があるかもって話だよ?」
「めんどくせェ…」
眞那はただ、だるそうに欠伸をする
「そういえばあの子、戦いに参加してみたいって左之さん達に言ってたみたいだけど?」
「馬鹿か無謀か、どっちにしろ足手まといだなァ」
「あはは。ひどいなあ」
くすくす笑う沖田に眞那は少し掠れた声で呟く
「幹部が集まるまで時間があるなァ?少し寝るぜェ」
ふああっと欠伸をし目を閉じた眞那に沖田はゆっくりと微笑みかけた
「本当は楽しみでしょうがないくせに」