†薄桜鬼†
□†八ノ夜†
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公家御門についた眞那達が発見したのはまだ諦めていない長州兵と小競り合いを続けている藩士達だった
「おォ…やってんじゃねェか」
今にも舌なめずりしそうな眞那に左之は苦笑した
「とっとと片付けちまおうぜ?」
「当たり前だァ」
勇ましく刀を抜いた二人は敵陣の真っ只中へと突っ込んだ
「御所へ討ち入るつもりならまず俺を倒してから行くんだな!」
淡い笑みを浮かべた左之と
「てめェら百年かかっても御所に辿りつけやァしねェよ!」
ニヤリ、と妖艶に笑う眞那
「くそ!新選組か!?」
動揺が広がる中、眞那は前触れもなく長州兵を切り裂く
「喚くな。馬ァ鹿」
「死にたい奴からかかってこいよ」
左之も槍を構え肌が切れるような緊張感が漂い始めた
「おのれぇええええっ!」
「逝き先間違えんじゃねぇぞォ!」
乱戦の火蓋は切って落とされた
「…最早ここまでかっ!」
もともと兵力で劣っていた長州は左之や眞那という精鋭の加勢によりあっという間に押し負け、血を吐くような声で唸った
じりじりと後退していく
「逃がすな!追え!」
役人の言葉に兵士達が弾かれたように長州兵を追いかける
───ふと
しんがりを務めていた男が立ち止まり振り向いて足をとめた
「ヘイ、雑魚ども!光栄に思うんだな、てめえらとはこのオレ様が遊んでやるぜ!」
男が言うのが早いか
それとも男が構えた銀色の銃が役人を撃ち抜くのが早いか
──ほぼ、同時だった