†薄桜鬼†
□†七ノ夜†
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「眞那ってなんだかんだでちゃんと考えてるよね」
「そりゃ幹部だからなァ?」
「てめえは幹部らしい振る舞いのひとつでもしてから言いやがれ」
眉をしかめる土方に後ろを歩いていた平助と佐之が声を上げる
「でも、眞那さんの作戦は理にかなってるよな」
「挟み打ちやら、相打ちやらえぐいやつも多いけどな?」
二人の言葉に眞那はぴたりと足を止めた
「そりゃ俺が卑怯だって言いてェのかァ?」
「ま、まあ…な?佐之さん?」
「お、俺はそうは言っ「クククッ」…?」
足を止めた眞那に怒らせたと思った二人は慌てて執り成そうとするが当の本人はいきなり笑い出した
「いいじゃねェか。この俺に【卑怯】たァ…」
くるりと振り返った眞那は怪しくも美しい笑みを浮かべる
「最高の褒め言葉だぜェ?」
ニヤリと笑ったまま先へと歩いていく眞那に二人は大きく息を吐いた
「怒らせたかと思った…」
「お前が余計なこというからだ」
「佐之さんが言い出しっぺじゃん!」
「俺は卑怯だとは言ってねえよ」
「俺だって言ってねえよ!!」
尚も言い争う二人に
「てめえらいい加減にしろっ!!!」
副長の雷が落ちた