<BASARA>

□戻るしかない
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別 れ る し か な い ― ?

「好きだ、ごめんな……」

「家康?」

私は明日、秀吉公を倒す

このままじゃいけない、このままではいられない

これ以上、見たくない、多くの民の血は

……このままでいたい、お前の笑顔を見ていたい

でも、別れるしかないんだ―……

「別れよう、三成」

「なっ……ぜ、だ」

痛い、心が痛い、体をつらぬかられる様な痛み

三成の目には涙が堪って、瞬きをしたら今にも零れ落ちそうだ

「ずっと一緒だろ?」

「愛してるよ、離れたくない」

「じゃあ、なんでだ………」

三成の頬に涙が伝う、秀吉公が倒されたお前はどんな顔をする?

「ごめん、ごめんな?」

「い……いやだ……嫌だ!!!」

「…………三成」

「……………っ!」

「さよなら」

泣かないでくれ―

ずっと一緒にいたい、触れていたい、好きなのに

「………戻ろう、前の関係に」

「貴様なんて!消えろ!」

―――――――――――――――――――――――――――――――

「敵武将、討ち取ったりぃぃぃぃ!東軍の勝利いいぃぃぃぃ!!」


「三成」

三成は私を憎んだ、これまでに無いほどに

戻れなかった、元の関係に、最後に笑顔が見たかった

「三成………」

冷たい、抱きしめても温かさがない

「うぅぅぅああぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

声が枯れてもいい、三成の為にたくさん泣こう、叫ぼう


儂は前へ進む、いままで有難う

これで終わりだ、来世では幸せになろう

さよなら、愛した人よ


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