知弦甘甘ver

□我慢
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知弦side

最近、キー君が控えめになっているような気がする。

放課後、2人きりになってもキスどころか、私に触れようともしないのだ。

今日も、アカちゃん達が帰り、いつものように2人きりになった。

今日こそ訊いてみよう。

「ねえ、キー君」

「何ですか?」

「最近、やけに控えめじゃないかしら?」

「どういうことですか?」

「その、ほら、前にしてから、キー君なんだか変わった気がするのよ」

「してからって、何をですか?」

・・・・!

今、キー君の思惑が分かった。

要するに言わせたいのだ、私に。

私としたことが、キー君の策略に気付かなかったなんて。

全く、いつからキー君が主導権を握るようになったのかしら・・・

「だから、その、あの、前にキー君家に、泊まったときに・・・」

「泊まったときに?」

うぅ・・・

言わなきゃ、ダメかしら・・・。

まあ、いいわ。

私も潔く負けを認めるわ。

「ぇ・・ぇ・・えっち・・してから、よ」

何よ、その幼稚な言い方!

思いっきりキャラ崩壊してるじゃない・・・
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