♀長編

□一
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あなたは覚えて居るでしょうか。

あの桜が咲き誇った時のことを。
私は今でも鮮明に覚えています。


あなたが私の髪に付いた桜の花びらを取ってくれて、眩しいくらいに微笑みました。


「綺麗な髪だな」



そう言ってあなたは
立ち去りました。

私は暫く胸の高鳴りがドキドキ身体中に響いて動けませんでした。


透き通るビリジアンの瞳が細くなって、白い歯がニッと笑いかけた、暖かなあの笑顔。
一瞬にして私の何もかも、全てが虜になった。


その時の私は気付きませんでした。


大変な相手を好きになってしまったことを。



私が好きになった人は……
不良でした。





不良不動くんと風丸さん



いりあ様より!



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