短編小説
□着替え
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━━フゥッ…
大きく息を吐き、
部活へと向かうのはサッカー部の紅一点、風丸。
今日は憂鬱だ……。
彼女はそう思いつつ、FFが近いため休むことはしなかった。
女子なら必ず訪れる、
月に1度の地獄。
それか3、4日続くため
タチが悪い。
部室を開けると誰も居なかった。
━━今日はもう、ここで着替えよう……。
いつもは陸上部室の所で着替えてるが、今日はそれすら面倒くさい。
サッカー部は普通男子しか入らないから女子が着替える場所なんてないのだ。
「あーっ、今日はコレも辛いなぁ」
コレ━━。
それはサラシだった。
メンバーのためにも対戦相手のためにも『女』を目立たなくしなければ。
風丸は胸が大きい方で、
潰さなければ
色々と周りに迷惑だ。
「あーっ!もー!」
イライラが頂点に達したのか、風丸は大声をあげた。
「なっなんだ!?」
ガバッと誰かが起きた。
誰かが物陰で寝ていたらしい。
風丸があわあわしていると
「かぜま……るっ!?」
下着の姿だった風丸を見たのは豪炎寺。
寝ていたのは豪炎寺だったようだ。
「き、き、きゃぁぁぁ!!」
豪炎寺は顔を赤くして目を大きく見開き驚いていた。
「す、すすすまんっっ!」
豪炎寺が慌てて部屋を
出ていこうとしたら、
「風丸っ!?」
円堂が叫び声を聞いたらしく、息を切らしながら部室へ入ってきた。
「あ………………」
風丸が下着姿の自分をユニフォームで隠している現場をみて円堂も真っ赤になった。
2人は惚けていた。
ついに風丸が耐えきれずに
「さっさと出てけよ!!」
と叫んで2人は急いで
部室を出ていった。
その日風丸は円堂と豪炎寺とは一切話してはやらなかった。
鬼道はその日何事だろうと考えていた。
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ただ
女の子な風丸さんが
書きたかったの( ´`)