短編小説

□遠慮しませんよ
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豪炎寺さんは僕の理想です。

どうしたら
そんなに凛々しくサッカーが

どうしたら
そんなに強く

どうしたら
そんなに彼に積極的に。


なれるでしょうか。







「風丸。パスやろうぜ」

ボールを持って豪炎寺は靴紐を結ぶ風丸に言う。

「ああ!」

ニコッと笑って返事をする。



周りのメンバー達も彼の笑顔を見つめる。

あの笑顔は豪炎寺にのみ、向けられた物だと言うのに。




別にパスの相手は決まってなく、好きな人と組んで良い。


しかし、豪炎寺に占拠されてしまう。

皆、風丸とペアを組みたくても豪炎寺に刃向かうことは出来なかったのだ。






女性みたいに綺麗な風丸は皆の憧れ━━だ。

近付けない、高嶺の花。









「(皆さん、ダメだなぁ)」

1人、怖いもの知らずな小学生が居た。


虎丸が豪炎寺達の方へ走り出す。


気付いた豪炎寺が

「何だ、虎丸」

と声をかけると、虎丸は風丸の腕を自分の方へ引いた。



「毎日豪炎寺さんとじゃあ、パスの意味が無いんじゃないですか?今日はオレとやりましょう!」


周囲はざわつく。


「なっ…!」

豪炎寺は怒りでワナワナ震えた。
虎丸は小さく笑って。


「そうだな、たまにはいいなっ!悪い豪炎寺。お前も誰かと組めよ」



よし、こっちでやろう!

風丸が場所を見つけて虎丸を呼ぶ。


虎丸ははい!と返事をして、豪炎寺に振り向く。







「オレ、遠慮しませんよ」








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虎丸さいきょー!(笑)

リクエストで
虎+豪→風



ビミョーとか
言わないのー!


もうっ!

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