短編小説

□夢うつつ
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チュン…チュチュン…

雀の鳴き声と朝日に照らされて1人の人物が目を覚ます。


空色の艶めかしい、長い髪を背中まで垂らしながら顔を洗いに洗面所に向かう。



パシャ……

顔を洗って、チラと鏡を見た瞬間体が硬直した。


目を大きく見開いて鏡に食い付く。


「ひぃえええっ!?」







イナズマジャパンが韓国戦を無事に勝利で収め、昨夜は皆で騒ぎあがっていた。

夜遅くまでそれが続いたため、昨日は遅く寝た。





夜更かしは体に毒とは言うけど……!

まさか…こんな……!




「ふぃ〜っ!今日もイイ波だったぜぇ」

朝早くサーフィンをしたらしい綱海がシャワーから出てきた。

「おっ!風丸早…い……な………………あぁっ!?」

風丸の姿を見て綱海はギョッとした。


半ベソをかきながら風丸は素っ裸綱海の腕を引く。


「綱海ぃぃぃーっ!助けてぇ!」

「いや、ちょっ、何か、まず、着ろ!でも、えぇ?」


後輩が泣きそうにしているのもそうだが、何よりも姿に戸惑う。


騒ぎを聞き付けたらしく、誰かが洗面所のドアをガチャリと開ける。

「どうした風ま………るぅぅぅぅぅっっ!?」

豪炎寺だった。
鼻血を噴き出して叫ぶ。



涙を浮かべ顔を赤くした風丸が豪炎寺をボカッと叩く。

「騒ぐなぁっ!!」




だが既に時遅し。

イナズマジャパン一同が洗面所へかけつけていた。


そこで彼等が見た物とは…。


だぼだぼのユニフォーム着て、その胸元がピッチピチになっている美少女が居た。

その美少女は誰かに似ている気がした。

円堂があわあわしながら口を開く。


「ま…まさか……風…丸、じゃあないよなぁ…あは、ははっ…」

ハハハハ!と無理笑いをメンバーがする。
それにイラッと来たのか、美少女は叫んだ。



「風丸だっ!!オレだよ!」




「「「えぇぇえ!!?」」」



早朝、数々の叫び声が宿舎内に響き渡った。






………と思いきや


「んん?ぎょ、ぎょえええ!!オレもなんかおかしいーっっ!?」

「僕もなんか胸が重い!」


緑川と吹雪も叫び出した。




風丸、緑川、吹雪の
3人が絶叫する。

「お、女の子になってるぅぅぅ!!」

















「はっ!!」

ガバッと体を起こす。

見渡せばまだ夜明けだ。



「なんだ…、夢か……」


豪炎寺は頭をポリポリ掻きながら再び眠りについた。







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夢落ちいみなし

リクエストでした!

不風だったけど…
無理!
そんなの無理!(笑)



これぞ
や……やまなし
おちなし
いみなし!

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