うた

□泣き顔
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くしゃくしゃで―…
とても汚い顔をした君と僕。

『泣き顔』


時が止まれば良いのに
時が止まれば良いのに

何度も同じ事を願った

手を繋ぎ
離れない様
泣かない様

お互いの存在を求めた。


視界が
赤から黒に変わった頃

僕と君の未来は
過去に囚われる事は無くなる

何も映らない
何も知らない

そしたら
生きていけるのに…


ねえどうして

この心に空いた小さな穴はこんなにも僕と君を苦しませるの?

二人で繋いだ手
細かく震える君の手が

気まずくて
悲しくて
嬉しくて
恥ずかしくて
暖かいんだ


ずっと離れないと誓う、
そう思って
空を見上げた。

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