Cercare
□バレました
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次の日。
えーと、誰か指示をください。私はどうすればいいんですか。
「ちゃおっす」
私の目の前には黒スーツを着た男の子。一歳前後だろうか。
『ちゃ、ちゃおっす……』
とりあえず挨拶してみたものの。
この子誰だよ。誰が連れてきたんだ。こんにゃろ。
『あの、僕、名前は?どこから来たの?というかどうやって学校まで来たの?』
いろいろ突っ込みどころ満載だが、とりあえずこんだけ。
「俺の名はリボーン。イタリアからやってきたぞ。つっても今日はママンの家からだがな。ちなみに徒歩だ」
うん。とりあえず名前がリボーンくんて事しか頭に入らなかった。いやだって途中イタリアとかでてきたんだもん。そりゃ後半ぶっ飛びますわ。
「そんなことはどーでもいいんだ」
『いや、どうでもよくは』
「お前、ツナのファミリーになれ」
よし。わかった。とりあえずこうすればいいんだ。
『沢田くーん!!!!』
いや、だって、「ツナ」とか呼んでたし。ね!
きっと沢田くんの弟かなんかだ。
「ちげーぞ、俺はツナの家庭教師だ」
『へ?』
あれ?今、声だしたかな?あれ?
「んなー!??リボーン何でお前ここに!??」
とここでタイミングよく沢田くん登場。
『あ、沢田くん、おはよ』
「お、おはよ東条さん
つかごめん!なんかリボーンが」
『や、それはいいんだけど。やっぱり沢田くんの弟なの?変わっ、いいね』
「今絶対、変わってるねって言おうとしたよね、てか無理矢理感ハンパないんだけど!!」
沢田くんの問いを軽くあははぁと受け流して、再びリボーンくんを見る。
「お前、ツナのファミリーになれ」
そしてまた言われた。
「リボーン、お前なぁ」
「いいからダメツナは黙ってろ。コイツは将来絶対役に立つぞ」
私の意に反し進む会話。
「…………コイツ、元マフィアだ」
この日、長きに渡り隠してきた過去が一瞬にしてばれてしまいました。
To be continue..