Cercare
□立ち聞きしました
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「ツナ、お前相当重症だな」
「ん、自分でも分かってる」
朝、登校するとツナさんと、何故かリボーンくんが居て、何やら真剣そうに話をしていた。
立ち聞きなんてしたくなかったけど、我らがボスの一大事かもしれない、と暫く物陰から見ることにした。
もちろんこっそりである。
「いつからだ?」
「分かんない、気づいたらもう頭ん中あの子でいっぱいだった」
え、ちょ、こ、これは…!!
まさかの恋愛相談!!!?
いや、なぜリボーンくんにするのソレ。
大人びたこと言ってるけど赤ん坊だからね、彼。
「で、告白はしねぇのか?」
「なっ!?出来るわけないだろ!!?
向こうは俺のこと男として見てくれてないんだぞ!!」
「……だからお前はダメツナなんだ」
リボーンくんがため息をつく。
というかそこまで大きな声で話してるわけではないのに、バッチリ聞こえる私の耳はやたら優れているに違いない。
「分かってんのかツナ
アイツ、結構モテるぞ」
「あーもー!!分かってるよ!!!
だったら俺にどうしろって言うわけ!?」
叫んだツナさん。
わわ、すぐにでも駆けつけて力添えしてさしあげたい!
だけどそんなことしたら立ち聞きしてたのがバレて、一生信用して貰えなくなる!!
一人であわあわしてたら聞こえた声。
「俺に考えがある」
リボーンくんの、やけに楽しそうな声だった。
そうしてリボーンくんはツナさんの耳に顔を寄せてこしょこしょ話をしだしたから、その後の会話は聞こえなかった。
そして、リボーンくんが顔を離すと、ツナさんは顔を真っ赤にして無理だ無理だと叫んでらっしゃった。
何が無理なのだろうか。
とりあえず、お役にたてず申し訳ありません。
To be continue..